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No Way Out

はてなが苦手な人間によるはてなにあるまじきエロな話題 削除上等

映画評:CAM GIRLZ (Cam Girlz the Movie 2015)

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上映時間:1時間8分

監督:Sean Dunne

製作国:アメリカ

ワタシの評価:2.5点/5点満点

 

おそらくどのような形であれ日本にはやってこないであろうと思われるインディペンデントのドキュメンタリー映画「CAM GIRLZ」を見た。

 

Twitterなどで製作者が必死に試写会だかプレミア上映時に宣伝しまくっていたもののその後あまり話題にも上らず、「インディーとはいえ本当に上映してる映画館あったんかい?」と不安な状態だったのだが、案の定アート系やインディー系映画の有料配信でも知られた動画配信サイトVimeoでの有料配信となったようだ。元々kickstarterあたりで製作費集めてつくったもんらしいし、そのあたりが一番似つかわしいような気がしなくもない。

 

宣伝する義理もないし、残念ながらその価値も見いだせない作品であったので、いつものようにリンクはしない。検索したり以下の記事やWEBページからたどれば容易にレンタル$3.99・販売$9,99のVimeoのページが見つかるだろう(半年後くらいには大幅に値下げされている可能性あり)。内容は10人くらいの現役(おそらく2013~2014当時)のCamModelの仕事ぶりにその本人の独白がかぶさるというもの。後半数人ユーザーである男性も同様のスタイルで登場。

 *とか書いた矢先に早速半額セールwwww。金額にすりゃほんの数百円だが、数日違いで半額はちょっと哀しいwww。クーポン使用で本当に半額になるかどうかまでは責任持てませんが、一応貼っておきましょ。数百円とはいえ見る価値があるかどうかは各々で判断を。

Cam Girlz The Movie on Twitter: "#CamGirlzDoc is 50% off on vimeo right now! Use code "camgirlz50" for the discount!: http://t.co/oJD4BmtsZ2 http://t.co/lJ4qsaM5Cr"

 

 

 

何人か見たことのあるモデルが出ていたり、このドキュメンタリー内で使われたショーを実際見ていたということもあって(もしかしたら当日この映画用に撮り直しをしてたかもしれない。そういや随分長い幕間の時間があった覚えが・・・)、途中で寝こけることもなく一応最後まで通して見た。

 

 

 

結構際どいテーマを扱いながら大甘な味付けに終始しており、どっかのサイトのリクルート目的かいなと思ってしまうほどだった。この映画が2010年代も半ばの今作られ公開された意味がちょっと不明。これよりもっと内容のある同種の映像作品や文章はとっくに存在している。モデル=CamGirlsに焦点をあてたドキュメンタリーで有名なところではBBC製作のものがあるし

 

www.bbc.co.uk

 

誰でも読むことのできる文章としてはオーストラリアのGizmodoによる

www.gizmodo.com.au

がある。この記事は少しではあるが闇の部分にもきちんと触れている。実際のダークな話はここに書かれていることより国際的で大規模だったり、あるいはものすごくみみっちいしょぼくれた現実であったりするのだが、そんなこと書いても誰の得にもならないし、真面目な話リスクが大きいので誰も表で言わないし書かない。

 

 

 

結局のところこの映画CAM GIRLZに登場するモデル達の独白は

 

「以前はこんなことできないと思っていた」

「以前は自分の容姿にコンプレックスを持っていた」

などなどなど

「Cammingする(実際CamModelになって)ようになってからそういった考えが変わった」

 

CamGirlサイコー、女性バンザイ、アタシたちも普通の人間よ!

 

おしまい

 

である。こう書くとものすごく薄っぺらいが実際そういう映画だ。

 

他のレビューを見渡すと、意外なことに結構好評だったりする。特にヌード・チャット業界(ただしモデル側のみ)や実際のユーザーにウケがいい。「おいおい本気か?」という気がしなくもいないが、ヌード・チャットのモデルというアダルト業界の中ですら一段低めに見られがちな存在が肯定的にピックアップされているわけだから、本人達は悪い気はしないだろうしそのファンもうれしいんだろう。

 

擦れた人間には違和感がすごい。モデルに焦点をあてるのはいいとして、明らかに舞台はえむえふしーが主であるのにそのサイトそのものへの言及はまったくない。一部えむえふしー以上にキナ臭い噂がつきまとうStream*ateを活動の場としているらしいモデルも登場しているが、それにしてもこの徹底した避け方はちょっと不気味さを感じさせる。

 

少しでも事情を知っているものならこの時点で、いかにこの業種を新しいエンターテイメントであるかのように見せようとしても、いまだに根っこからそういう怪しい連中の世界なんだということに気付かされる。そうでなくてもドキュメンタリー映画を見慣れたものなら「これは額面通り受け取れないぞ」と身構えるのが自然だろう。

 

少しこの監督について追いかけてみるとインディペンデント映画のドキュメンタリー作品の制作者としては「物事へのポジティブな視点」で知られた人らしく、そういうことならそれもありかと思ったりもするが、やはり「大甘すぎてくどい割に薄い」という印象は否めない。

 

この作品が製作段階であった頃から公開されていた予告編を見た時から危惧していたことが、まんま一時間ちょっとの作品となってしまっていて、やっぱりこうなったかとワタシ自身は思ってしまった。しかしワタシと同じように予告を見て「これは違うだろう」と思ったという現役のモデルが、実際に本編を見て「いやな予感を裏切ってくれた」と評価していたりもする。

kinky.com

Audrey: I had seen the trailer before going to see it at the Roxy. I was a bit on-the-fence about it, mainly just because of the the music that was used in the trailer, with the cheesy Auto-Tuning that is so common in deluded R&B these days. It seemed like “oh no, they are going to romanticize camming!!! Like ” C’mon guurl, let’s make some sweet loving” kind of a vibe. Fortunately that wasn’t the vibe of the documentary. I rather enjoyed it.

 へー?とは思うが立場も性も違えば感じ方が違うのは当たり前のことだということなんだろう。

 

ぶっちゃけ金返せとまでは言わないがツッコミどころ満載で、どこから手をつけていいかわからないくらいであるのだが、そのツッコミに意味があるかというとそれまた大いに疑問である。人に紹介するとしたら「毒にも薬にもならない」という表現が一番適当な気がする。

 

あ、一点だけ「おいおい、それはダメだろwwwww」とツッコミをいれておかなければいけないところがあったというかモデル(CamGirl)がいた。

 

そのモデルにある常連客がいきなり「家族と別居した。君と一緒になりたい」と言ってきたという。そのモデルの反応が

「What ARE you talking about??」

これはビジネスなの、仕事なんだから本気にならないでよと。

 

確かに一見この常連客のほうが愚かしく見えるし、本当にありふれたトラブルだ。しかしそこまで人を思いつめさせるように巧みにマインド・コントロールし金を貢がせてきたのはこのモデル本人である。一体どうやったのかは知らないが(まあ、誰でも簡単に想像できると思うが)

 

それ あんたの責任も大きいからwww

 

 

ちなみにこのモデル「自分はそんなに稼ぎはない」とは言うものの、「最高は月に$11,000」だそうですよ。いやー立派りっぱwwww

 

日本では「在宅キャバクラ」と呼ばれたこともあるこういったサービス、アメリカでは「在宅ストリップ・バー」という見方(と、この映画CAM GIRLZに登場した勇気あるユーザーは主張)で誤魔化している。しかし以前にも書いたように実際のこのビジネスの大きな柱は「出会えない出会い系サイト」の手法である。これはこの業種の発生時からしてそうであり、今後これが続く限り変わりはしないだろう。これを本気で否定できるものなどはいまい。

 

そして本当に一部の老舗サイトを除いて、現在の大手人気サイトの多くの運営母体の姿が明らかになることはない。働くモデル達が自覚している・していないにかかわらず、現在の社会ではかなりのリスクを負うことになるのと反比例するよう隠れ続ける。今後更に動く金額が膨れあがるにつれ、真のサイトの所有者や事業主は公の目を避けるようにさらに深く潜航していくだろう。

 

だからといってそういうことを掘り下げてドキュメンタリー映像を・・・などといったら作品に出てくれるモデルは皆無であろうことは想像に難くないwwww。

 

そういえば最近どこかのフォーラムでモデルとユーザーの間での「カム・サイトは出会い系サイト(dating site)とは違う。一緒にするのはヴァ●」みたいな議論をみかけた。多くのカム・サイトが出あえない出会い系サイトと連携していたり、あるいは資本が一緒だったりという事実を見事に素通りした楽しいスレッドだった。君らはそうやって経済をまわしていてくれたまへ。オレはそれ見て笑かせてもらうからwwwwwww

 

 

 

 

 

それにしてもこの「はてな」、変なショートカットが妙なキーに割り当てられてて困る。それを設定しなおそうとか思うほどの気力も愛着もないので何もしないが。この日記も何度か消えかかり、もう書くのやめようと思ったところで自動保存された画面が偶然出てきて、結局書き続けることになった。

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