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No Way Out

はてなが苦手な人間によるはてなにあるまじきエロな話題 削除上等

映画評:Netflixで見ることのできるドキュメンタリー映画

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案の定哀しいほどの配信数の少なさで始まったNetflix。とはいえCSなどでも視聴可能なナショジオあたりのドキュメンタリーをズラっと揃えてドヤ顔だった日本Huluのピントはずれなカタログとは違って、独自のコンテンツが置いてあるので個人的にはうれしかった。

 

確かに開始前にやたらと「独自コンテンツを売りに」と宣伝していたが、はて?Netflixのあっちでの人気の理由は「なんでもあるで!」な膨大なカタログではなかったんかいな?米国本国のような潤沢なコンテンツは提供できなかったが、予想より独自コンテンツがよかった。始まる前から日本側の強固なブロックで日本上陸は失敗かなと危惧していたのだが、半分はずれ半分当たったという感じだろうか。

 

で、まず見たのは今年結構話題になっていた「Hot Girls Wanted」、

www.imdb.com

それつながりで「After Porn Ends(邦題:AV俳優たちの第二の人生)」

www.imdb.com

 

あれ?After Porn Ends、Netflixでは2010年になってるど?製作年が2010年で公開が2012年なのかな?

 

二作の間に直接のつながりはない。この二本のドキュメンタリーは同じポルノグラフィー出演者を題材にしてはいるが、時代が大きく異なりポルノグラフィーの質や意味が大きく異なっている。

 

After Porn Endsに出てくるのはおそらく多くの愛好家が懐かしくて涙が出そうになりそうな、ポルノ黄金時代に活躍したかつての大スター達である。

 

Seka
Asia Carrera
Tiffany Million
Amber Lynn
Nina Hartley

John Leslie
Randy West


いやもう、凄い名前がゾロゾロと。勿論セカなんてワタシにとってすら伝説のスターで学校でこっそり回し読みしてたエロ本や、町の映画館のポスターでしか見たことないですよ。学ラン着たままそういう映画館に入ろうとか、「学割1枚!」とか窓口で言うというアホなことしたことないですよ!

 

さすがに彼女くらいになると年齢が年齢なのでもう立派なオバチャンなんだけど、性的なこととは別に、その気の強そうでいて面倒見よさそうな佇まいには思わず懐いちゃいそうな魅力がw。いいよな~あんなオバチャンが切り盛りしてる雑貨屋さん。近所にあったら絶対通うw

 

セカなんかより後の時代で、ケバ系で人気だった覚えがあるティファニー・ミリオンなんか現在バウンティ・ハンター!私立探偵ですってよ!!いきなり冒頭で拳銃ぶっぱなしてますよwww

 

アイジア・キャレラは確かインターネットの初期、自分のWEBページを自分でHTML打って作ってるっていうんで話題になってたんじゃなかったかな?その後ポルノ業界から完全に離れてできるだけ過去を隠して生活を・・・とかしたものの旦那さんが亡くなり経済的危機に陥ったとき、窮地を救ったのがかつてのファン達だったとか。本人は未だに過去と現在の折り合いつけることに苦労してるようではあるものの、一生懸命生きてらっしゃいます。随分丸っこくなっちゃったけど、やっぱり綺麗。

 

いまだに現役のニナ様はある意味オブザーバー的見地から、現在の自分のことより業界のことなんかについてコメントしております。

 

勿論それぞれ業界を離れて一般社会に入るとき、大なり小なり苦労していたり過去を悔やんだりしてはいるんだけど、ほとんどの元スター達はしっかり自分の人生を送っていてちょっと安心できた。そういうきちんとした人達に、あのインチキ伝道師オンナの超わざとらしい自分語りを混ぜるのは、かなりきつい製作者の嫌味と見た。

 

何も知らない人も一発で「この人は他と違う本当の意味で変な人」と気づく編集wwww

 

 

 

さてAfter Porn Endsに登場するスター達が活躍してた時代からずーっときてまさに現在形のHot Girls Wanted、これも結構すごい。何しろAfter Porn Endsで「人気が続いてせいぜい二~三年かな?」と言われていた女優生命が、なんと「二~三か月持てばいいほう」というすさまじさ。細かい点を言うと大手というかメイン・ストリームのポルノグラフィイはLAつまり西海岸カリフォルニア、しかし今我々が多く目にする準メジャーというかインターネットの配信で有名になったところはフロリダで作られてるとか。

 

見る者が名前を憶えてファンがついた時代のポルノグラフィとは違い、今はまさに大量生産・大量消費。本当に「手っ取り早くお金稼げるから」と軽い気持ちで業界に入ってしまった今の女の子達を追いかける。

 

「楽しくセックスしてお金稼いでパーティーしてサイコー」と酒の酔いなのかハッパの効果なのか、ロレりながらの即興ラップのバ*丸出しさに辟易して再生を止めてはいけない。彼女たちはほんの数か月のうちに大変な経験をする。その過程で何を失い何を得ることになるのかそれは誰にもわからない。

 

素人ポルノ女優と知りながらつきあい、その仕事に強い嫌悪をあらわしながらも彼女をを受け入れる普通の男の葛藤と強さも描かれる。最初はただのチャラ男に見えたのに「こいついい奴だな~」と考えが180度変わってしまった。現代版女衒にも思えるエージェントの若い男も、最後にはその精神のタフさに驚かされる。色々あるだろうが頑張って稼げよ。

 

このドキュメンタリー二作品はどちらも、ポルノグラフィの世界の変化とそこに生きる人間の姿を冷静に・時に冷酷に、それでいて基本的には温かく見つめたしっかりした映像作品である。こういった裏話めいたものを見ると萎えてしまって実際のウフンアハンなムフフ動画見られなくなると避ける向きもあるとは思うが、作品としてしっかりとしたものなので愛好家の諸氏は機会があれば是非一度見ていただきたいものである。

 

その他英国の売春宿への潜入取材を行ったもの、ウクライナからのメール・オーダー・ブライドの取材、ファッションから広がる世界経済や環境汚染の問題に焦点をあてたものなど中々の力作ドキュメンタリーがそろったNetflixの日本での船出であった。

 

 

 

一年間は日本市場を学ぶつもりという黒船だが、一年持つかなあという不安はぬぐいきれないw