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No Way Out

はてなが苦手な人間によるはてなにあるまじきエロな話題 削除上等

映画評:ニンフォマニアック 1&2

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随分遅ればせながら「ニンフォマニアック」の前篇・後編を続けて見た。もの凄い名作とかではないがなかなか面白く見れた。

 

たしかこの作品の公開前後には日本の「愛の渦」の映画も公開になっていて、定期的にやってくる「一般映画がセックスをテーマにしてもいいじゃないか」の時期なのかな~とかぼんやり考えたりしていた。

 

映画の筋を簡単に言うと、夜の路地で傷だらけになって倒れていた中年女性ジョーと彼女を助け起こして自室に連れ帰った初老の男性セリグマンの会話を中心に、主にジョーの人生が彼女の口から語られそれにセリグマンが合の手のように質問と感想を漏らす・・・みたいな感じ。

 

DVDなどのメディアでの販売が始まって結構早い時期にチェックした愛の渦とは違い、ニンフォマニアック」の方は日本劇場公開版とあっちのモザイク無し版、その後いつものように「ディレクターズ・カット版」商法なんかがあって、どれを見たらいいやらと考え込むはめになり視聴が遅れた。結局見たのはオリジナルのディレクターズ・カット版・・・なのかな?

 

見終わって気になったのが「これは宣伝大変だっただろうな」ということ。公開前からyoutubeの予告編がハード版とかノーマル版とかあって過激な性描写が話題になってはいたのは知っていた。実際見てみたら確かに性器や性行為そのものが普通に映ってたりするので、普段そういう映像作品というかエロ動画なんか見てない日本人には「え!!?」な感じだろう。ワタシ的な驚きはそういった性描写が本当に自然に作品の中にはさまっていたことだったりする。派手さはないがおもしろい映画、しかし見る人によってはかなり過激な映像があちこち散りばめられているとなると、どこに宣伝のターゲット絞ってどういった広告打てばいいのか。担当者は相当苦しんだに違いない。

 

と思って日本の公式サイトを見てみたら・・・ものすごくあざとい広告写真でずっこけたw。いや、ユナ・サーマンもウイリアム(ウイレム?)・デフォーも映画の中では濡れ場どころか脱いでませんからwwww

 

なんだか配給側は過激な性描写に批判がおこることをおそれてかユーモラスさを強調し「コメディでもある」とリードしたかったようでもある。

 

コメディか?と言われると・・・そこまで笑えはしなかった。っていうか本質的にかなりキリスト教的社会に慣れてないと意味わかんなくね?な映画だった。

 

そういった宗教的なことも含めとにかくテーマが盛りだくさんで、劇場で前後編合計4時間、ディレクターズ・カット版だと5時間に近い長さになるという、ある意味とんでもない映画ではある。後編の途中から映像による性描写とかはいいからもっと主人公二人の対話のシーンを・・・む?そういやこういうの映画より小説のほうが向いてなくないか?もしかして原作になった小説とかあんのかなと思って探したが、どうやらこの映画のための筋と脚本だった様子。

 

もし原作があってその映像化ということだったらかなり成功の部類に入るだろう。それくらい主役の二人の演技が素晴らしいということになるだろうか。なにしろ二人のシーンはすべて一つの部屋の中での会話のみ。

 

というわけで確かに良くできた作品だったのだが、他の人に熱心に勧める類かというとさすがにそこまでではないし、どこかに書いてあった「みんなで酒の席で見る」ようなゲテモノ扱いされるような作品でも決してない。

 

一昔前なら完全にポルノ扱いされていたであろうレベルの性の描写が、ごく自然に散りばめられたこの作品。「あの作品がヒットしてた頃はいずれポルノと一般映画の垣根が無くなると信じていたが、実際にはそうなることはなかった」とため息をついて嘆いていた映画Deep Throatの監督ジェラルド・ダミアーノが見ていたらどう思っっただろうと、ちょっと思ったりした。

anon753.hatenablog.com

 

で、色々見て回ると案の定というか前篇のほうのセックス・シーンでお腹いっぱいということなのか、肝心の後編の最期のオチについて触れる記事がほとんどないことに気づいた。

 

ということで以下ややネタバレなので、未見の方はさっさとブラウザ閉じましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このオチは議論呼んだだろうな~という当方の感想は思いっきりはずれたようだ。「ここまで長々やっといてそんな安直なオチかよ!」とか「そんな救いのないオチはあんまりだ」という声があっても驚かないちゃぶ台ひっくり返したようなオチだし、「所詮人間だもの・男だもの」という物悲しさも漂う。

 

ワタシ的に是非を言えば大いにアリなオチどころか「おー、そうまとめたか」と感心したくらいだった。安直だという批判がるなら、主演女優によるジミ・ヘンのHey Joeを含めて「まあ、確かにw」な気もするがあれはあれでアリとしたい。

 

劇場で見ていたら苦笑いを抑えるのに苦労してただろうなという気はするが、それも決して否定的な意味ではない。まあ劇場で映画、それもこういったタイプの映画なんか決して見ないがw